必ず知っておきたい!アスペルガー症候群の8つの特徴とは?

孤独な男性

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はじめに

アスペルガー症候群とは発達障害のひとつです。

現代においては随分と認知されてきたものの、言語障害や知的障害など他の目立った障害を伴わないため、未だに多くの人から『話の通じない人』『変わった人』と勘違いされがちです。

理解がないため周りも接し方が難しく、また本人自身も大変生き辛い思いをしています。そんなアスペルガー症候群についての定義や、具体的な特徴について確認していきましょう。

アスペルガー症候群の定義

ひと言でアスペルガー症候群と言っても、実はその定義は二つに分類されます。

ひとつは精神科医でアスペルガー症候群を広く普及させた、ローナ・ウィングの提唱する概念。これは現在、イギリスを中心としたヨーロッパで一般的となっています。

もうひとつは国際的な精神疾患の分類とマニュアルに基づいた概念です。ウィングの提唱するアスペルガー症候群の定義では、認知や言語に関する障害はなく、コミュニケーション障害・社会性障害・強いこだわりを持っていることが挙げられています。

これは、我々日本人の一般的なアスペルガー症候群に対する認識とも言えるでしょう。

 

一方で国際基準で言うアスペルガー症候群は、認知や言語障害がないことはウィングの定義と共通ですが、社会性障害や強いこだわりがあることのみが定義され、コミュニケーション障害は指標に入りません。

稀に日本においても、国際基準の考え方を採用する専門家がいるため、しばしばその判断に混乱を招く場合もあります。例えば同じ子供であっても、国際的な基準を適用すると自閉症になってしまい、ウィングの提唱する基準を適用するとアスペルガー症候群となってしまうのです。

ある病院では自閉症と判断されたが、別の病院においてはアスペルガー症候群と言われたなど、医師の診断が一貫しない場合、上記のように根本的な定義の違いが考えられますので、複数の病院で診断を受けてみるといいかも知れません。

アスペルガー症候群の8つの特徴

他人から見た時、アスペルガー症候群の人はどのように見えるのでしょうか。あなたの学校や職場に、以下に挙げるような人はいませんか?

もし居るのであれば、それは『変な人』『接しにくい人』ではなく、アスペルガー症候群で悩んでいる人なのかもしれません。一方的に邪険に接したりせず、まずはこの障害について理解を深めてみましょう。

 

 それでは早速、アスペルガー症候群の特徴である具体例を見ていきたいと思います。

 

1. 明確な指示がなければ動けない

「自分で考えてやっておいて」といった指示を出すと、思考停止したかのように動かなくなったり、パニックに陥ったようになる。

2. 曖昧な事を理解できない

上記のような「自分で考えて」というような事はもちろん、あれ、これ、それ等が通じない。そのため名前以外で「ねぇ」や「おい」などと呼んでも、反応がない。

3. スケジュール管理ができない

予め決められているスケジュールに関してはきちんと動けるにも関わらず、急用やイレギュラーが発生すると、途端に何もできなくなってしまう。

4. 場の空気を読むことができない

見当違いな会話をし始めたり、建前や冗談といったものが通じず、会話を言葉通りに受け止めてしまう。

5. 好きなことに関しては延々と集中したり、話が止まらなかったりする

一方で興味のないことは全く手を出そうとせず、極端な態度を見せる。

6. こだわりが強く、頭の中にマイルールが出来上がっている

そのため、作業手順などに変更が出たとしても、頑なにその変更に従おうとしない。

7. 絶対に自分の非を認めない

ミスを指摘した時など絶対に譲らず、喧嘩に発展しそうな時でも、こちらが指摘すればするほど、ますますムキになって言い返してくる。

8. 思っていることをそのまま口に出してしまう

人の気持ちを理解することができず、人を傷付けるようなことを平気で言ったりする。

 

他にもいくつか特徴がありますが、アスペルガー症候群の知識がなければ、どれも「話が通じない面倒な人」、「失礼な人」だと捉えてしまいますよね。

しかし、本人は決して他の人に喧嘩を売ろうなどと考えているわけではありませんし、当然思いやりや労りの心というものも理解してはいるのです。ただ、その表現が上手くできない理由があるのです。

アスペルガー症候群本人の思考

では、上記のような態度をとってしまう理由は何なのでしょうか。

私達は通常、幼い頃から色々な経験を経て、マナーや常識といった社会性を自然と身につけていきます。しかし、アスペルガー症候群の人たちは脳機能に偏りがあり、こういった社会性を『自然に』身につける、ということができないのです。

 

彼らの非礼やマナー知らずの振る舞いは、決して性格や若気の至りといったものではありません。こういった自然に身に付くはずの常識というものが欠如していることに加え、物事を客観視・並列視できない単一思考や、相手の立場が考えられない主観的な思考を他人にぶつけてしまうため、対人関係などでトラブルが頻発するのです。

 

こういったことを前提にアスペルガー症候群の人たちの行動を本人の視点で考えてみましょう。

 

1. 明確な指示がなければ動けない3. スケジュール管理ができない 

これは『しなければならない事』、つまり最終的な結果にのみ意識が向いてしまっているため、そこに至るまでの過程にまで思考が及ばない、という状態と言えます。

やり方が全く分からないのに「それやっといて」と言われたら、普通の人でも戸惑ってしまいますよね。彼らにとってはありとあらゆる物事が、常にその状態なのです。

普通なら少し考えれば「どうすればその結果に辿り着くのか」と思いつくような単純なことでも、アスペルガー症候群の人たちにはそれが難しく感じてしまいます。

自分の経験則から物事を推測するということが極端に苦手なため、道筋のないこと、曖昧なこと、予定外のことには上手く対応できません。

 

4. 場の空気を読むことができない 

そのせいで非礼な態度をとってしまうことも、上記の「道筋がなければ対応できない」という状態と深く関係します。

失礼だと言われても、どこからどこまでが失礼に当たることなのか本人にとっては判断ができず、また空気を読めと言われても、『空気』という曖昧な表現が理解できません。

私達が普段何気なくやっているような普通の振る舞い全てにおいて、具体的な例を示さなければ物事の判断を下すことが難しいのです。

それに加え、言葉を文字通りに正しく使うことが当然だと思っている方が多いのも特徴です。これが原因により会話がズレてしまった時、本人も「何か変だ」という違和感は抱えているのですが、原因そのものにまで理解が及ばないことがほとんどです。

 

7. 絶対に自分の非を認めない 

これは最もトラブルに発展しやすい、アスペルガー症候群の特徴でもあります。頭の中にとにかく『自分が正しい』という考えしかないのが原因です。

彼らは客観的に見て自分が間違っている可能性を考えたり、『その場を丸く収めよう』といった考えを持つことが極端に苦手です。

自分の意見を貫き通したところで全く本人にとってメリットがなかったとしても、そもそもメリット云々といったことが頭の中に無いので、『自分が正しい』、ということだけを通し続けてしまうのです。

 

自分勝手なことをしようと思っているわけでも、周りを困らせたいわけでもありません。むしろ周囲とうまくやっていきたいと、人一倍努力しているのがアスペルガー症候群の人たちなのです。

しかしこういった一般的な人たちとの感覚のズレにより、どんなに努力しても相手を怒らせてしまう、という結果に繋がってしまうのです。

アスペルガー症候群の人との接し方

アスペルガー症候群の思考を理解することで、接し方もかなり見えてきたのではないでしょうか。どう頑張っても話が通じない、と諦めてしまうのではなく、彼らの思考に沿った対応をしていけば、自ずとスムーズな関係が築けるはずです。

例えば言葉に含みは持たせず、率直に1から10まで具体的に指示、説明します。一度で通じなくともそれを何度も何度も繰り返し、その手順が彼らにとっての『普通や日常』となることで、一般的な方と同じような『言われなくても判る』という状況を理解してくれるのです。

また、新しく頼み事をする際や、今までの手順に変更が出る場合は、口頭ではなくビジュアル情報(メモ書きやイラスト・写真付き説明など)で道筋を示すアドバイスをするとすんなりと会話が進みます。

そして何か問題があるからといって、むやみに怒鳴ったり喧嘩腰で話しかけるのはやめましょう。アスペルガー症候群の方たちは、一度に色々な情報を投げかけられたり大声を上げられるとパニックに陥ってしまいます。

これでは状況が改善するどころか、かえって悪化することにも。まずは冷静になって、何がどういけないのか?具体的な例をあげた上で注意すると、相手にも理解してもらいやすいかと思います。

乳児期のアスペルガー症候群3つの判断基準

歳を重ねていけば『他人から見たアスペルガー症候群の特徴』からもわかるように、その特徴が顕著に現れ、判断も容易くなります。

しかし、赤ちゃんはまだ上手く自分の気持ちを表現することができないため、正常に育っている子供であっても「これはアスペルガー症候群かもしれない?」と感じるような動作をする場合があります。

やはり、ある程度成長してからでなければ専門家であってもその判断は難しいところですが、赤ちゃんにおけるアスペルガー症候群の特徴を3つにまとめてみました。

 

 これに当てはまれば確実にアスペルガー症候群である、というものではありませんので、あくまでも参考程度にとどめておいて下さい。

 

1. 音に敏感に反応する

アスペルガー症候群の乳児は、音に過敏に反応する傾向があります。

大人の笑い声やくしゃみに泣き出してしまったり、人混みなどの騒々しいところではずっとぐずったままであったり、普通の乳児よりも聴覚が過敏なようです。

2. 興味があるものに熱中する

アスペルガー症候群の大きな特徴のひとつである、興味のあるものに固執するという行動は、乳児期からも見られるようです。

赤ちゃんは飽きやすく色々なことに興味が移ることが一般的なのですが、気に入ったおもちゃで一日中遊んでいたり、同じ絵本を飽きずにずっと見ていたりといった行動がある場合、アスペルガー症候群の可能性も考えられます。

3. 親と目を合わせようとしない、笑わない

赤ちゃんの顔を見つめて目を合わせようとしても逸らされてしまったり、笑いかけても笑い返さないなどの特徴も、アスペルガー症候群の乳児にはよく見られる傾向のようです。

ただこれに関しては、普通の赤ちゃんでもたまに見られる行動ですので(本人は遊んでいるつもりであるとか、たまたま機嫌が悪いなどのタイミングの問題)、あやす度に毎回そのような態度を取るのかどうか、注意深い観察が必要です。

 

これら3つの特徴は、アスペルガー症候群だけでなく自閉症の赤ちゃんにも当てはまるものです。

知能障害や言語障害などは赤ちゃんの段階ではどうやっても判断が難しいため、もう少し大きくなってからでなければどちらであるか判別はできないでしょう。

また、正常な赤ちゃんにおいてもこういった特徴は見られる場合があります。どちらにせよ、乳児期にアスペルガー症候群であるかどうかということを判断をするのは、専門家であっても難しい事です。

まとめ

アスペルガー症候群は、高機能自閉症とも言われる通り自閉症の一種。自分の殻に閉じこもり、自己本位の単一思考しかできない、と考えれば彼らとの軋轢(あつれき)にも納得がいくのではないでしょうか。

現在では専門の病院や療育施設も整い、幼い頃から専門家の指導のもと療育していくことで、大人になってからもある程度は、一般的な方と同じように暮らしていけると言われています。

これまでの説明の通り、周りが彼らの考えを理解することも当然ではありますが、アスペルガー症候群と診断された本人もまた、周囲の人たちが自分とは違う考えを持っていることを理解することによって、スムーズな人間関係を築く事ができると言えるでしょう。

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