デング熱の大量感染は怖い!気になる感染経路と予防法

蚊

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約70年ぶりの大量感染

デング熱といえば、平成26年8月に東京の代々木公園にて発生した、約70年ぶりとなる国内での大量感染について思い出す方も多いのではないでしょうか。

この騒ぎについてはしばらく後に沈静化したものの、感染源となるヒトスジシマカを完全に駆除しきれたわけではなく、また海外からの渡航による感染も考えられるので、またいつこのような事態が起こるとも限りません。

今回はこのデング熱について、改めてその恐ろしさを確認していきたいと思います。

デング熱の感染経路

デング熱とはデングウイルスによる感染症です。人間への感染は、このデングウイルスを持つネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることによって起こります。

代々木公園での感染の原因はヒトスジシマカと言われていますが、ヒトスジシマカと言われても馴染みがなく、ピンとこないかも知れません。

実はヒトスジシマカとは一般的にヤブ蚊と呼ばれる白黒のシマシマ模様がある蚊のこと。ヤブ蚊と言えば公園などの自然のあるところや人の多いところでよく見かけられ、刺されると痒みが強いことでも知られています。

不顕性感染(感染していても症状を発症せず健康に見える状態)の状態を含めて、感染した人間をヒトスジシマカが刺すと、一週間ほどで蚊の中のウイルス量が増加し、その蚊はデングウイルスを保持した状態となります。

このデングウイルスを保持した蚊が別の人間を刺すことによって、人間へ感染が拡大していきます。基本的に人から人へ直接感染することはありませんが、輸血など血液を媒体とした感染ルートは考えられます。

潜伏期間と症状

デングウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は通常2日~7日、長い人で14日程度です。感染したとしても発症に至るのは2~4割で、症状も軽く発熱程度で終わる場合がほとんど。

ひどい状態になると激しい頭痛や関節痛、筋肉痛が起こり、3~5日程度の発熱のあと解熱と同時に発疹が現れます。感染者の5%程度は症状が重篤化し、発熱が引いた後に臓器障害や消化器での大量出血が起きることがあります。

これをデングショック症候群やデング出血熱と言い、特に二回目の感染になると重篤化するリスクが高まるため、注意が必要です。ただ肺炎など呼吸器に影響が及ぶ症状が現れる感染症ではないので、インフルエンザなどに比べると致死率はかなり低い病気と言えます。

しかし注意したいのは子供と、糖尿病や気管支喘息などの持病がある人です。子供は感染しても、大人より発症しにくい反面、重症化する可能性が高く、糖尿病、気管支喘息などの持病がある人は、通常よりも免疫力が大幅に低下しており重篤な症状になりやすいです。デング熱と思われる症状が現れた場合は早めに医療機関へかかりましょう。

デング熱を予防するには?

予防にはとにかく、「蚊に刺されないこと」そして「蚊を発生させないこと」が何よりも重要になってきます。なぜなら、デング熱には現在のところ、有効なワクチンや特効薬が見つかっていないからです。

ですので、デング熱が流行している場所には極力、出かけないことです。どうしてもという場合は虫よけスプレーをする、長袖長ズボンなどを着て、肌の露出を控えるなどを心掛けましょう。

デング熱は、自覚症状が現れる人が少ない病気。旅行先から帰国してきた場合、感染を拡大させないためにも蚊に刺されないよう注意する必要があります。

デング熱には流行地域と流行時期があるため、特に海外渡航を予定している方は旅先のデング熱に関する情報をチェックしておきましょう。

また、あらかじめ蚊の発生を抑えるというのも有効な手段です。蚊になる前のボウフラは水の中で育ちます。家の周りに水溜りがないかチェックし、見つけた場合は流して再度水が溜まらないよう工夫をしておきます。

こうして、事前に対策をすることで、庭先での蚊の発生や自宅に侵入する蚊の数を格段に抑えることができます。

もし池や水槽など、どうしても残しておかなければいけないような水場がある場合に有効なのが『銅』です。ボウフラは銅に弱く、銅製の容器に入れたボウフラは成虫にならないというデータもあります。蚊の発生する時期には、水場に10円玉を数枚入れておきましょう。

感染の疑いがある場合は?

デング熱は、本来日本国内にはない病気ですので、通常病院では検査ができません。

デング熱と思われる症状が出た場合、まずはかかりつけ医や近くの病院などの医療機関にかかり、医師を通して地域の保健所と相談の上、地方衛生研究所ないしは国立感染症研究所に検査を依頼することになります。

検査の結果、デング熱と判断された場合は、日本感染症学会の公開している受け入れ対応リストを元に、治療にあたる病院を探します。

リストで公開されているのは、大学附属病院など44都道府県の病院です。

リストに特記事項が記載されていますので、自身の症状に合わせた医療機関を選択しましょう。

特記事項

  • 指導助言のみ
  • 指導・助言については平日9時~17時まで
  • 軽症者のみ対応
  • 重症例の受入は困難
  • 重症は他院に搬送予定
  • 入院治療を要する重症患者のみ受入可能
  • 対象は高齢者のみ
  • 確定診断のための検査は不可
  • 海外からの輸入感染症の対応は不可
  • マラリアについては対応困難
  • マラリアも精査加療可能。陰圧個室有。

引用元:一般社団法人日本感染症学会

症状がひどくない場合は、安静にして水分をしっかりとり、アセトアミノフェンなどの解熱剤を服用することによって回復に向かいます。ただ、素人判断によりアスピリン系解熱・鎮痛在を使用してしまうと、血小板が減少し、出血を起こしやすくなりますので注意しましょう。

仮に重篤化しデング出血熱を発症してしまった場合でも、適切な治療を受ければ、致死率を1%以下に抑えることができます。

まとめ

ここまで、デング熱についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

デング熱の感染は怖いですが、全ての蚊がデングウィルスを保有しているわけではありません。ですので、蚊に刺されたからと言って、ウィルスの感染を過度に心配する必要はありません。

デング熱に限らず、蚊を媒介とする病気は沢山あります。普段から、できるだけ蚊に刺されないように心掛けておくことは、様々な病気のリスク回避にも繋がります。特に夏場において、免疫が弱っている方や乳幼児に関しては、虫刺されに注意した方がいいでしょう。

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2016.07.15

デング熱に対する特効薬はありません。治療は熱や痛みを和らげる対症療法となります。致死性の低い病気ではありますが、重篤化の心配も考えますと普段から予防策を講じておいた方が無難と言えます。

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