井戸水や湧き水は危険?子供がかかりやすい泉熱の症状と予防法

湧き水

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キャンプ地では感染に気を付けて!

夏になれば、田舎やキャンプ地で水遊びをする子供もたくさんいますよね。

また、秋にはハイキングで山に出かけたり、春先には郊外の観光名所に行ったりする人も少なくありません。

しかし、子供と一緒に出かける時には注意が必要だと知っていますか?実は、キャンプなどで井戸水や湧き水に触れた子供が「泉熱」に感染するケースがあります。

あまり知られていない病気なので、子供の症状に慌てる方が多くいます。ここでは、泉熱の症状や予防法について解説します。

泉熱とは

泉熱は「エルシニア属の細菌に感染する」ことで引き起こされます。そのため、エルシニア感染症の一つと考えることもできます。

このエルシニア属には「Yersinia pestis」(エルシニア・ペスティス)や「Yersinia pseudotuberculosis」(エルシニア・シュードツベルクローシス)などがあります。

この「Yersinia pseudotuberculosis」(エルシニア・シュードツベルクローシス)に感染した場合、日本では「泉熱」と呼んでいます。

どんな症状が出るの?

主な症状は「発熱」「腹痛」「下痢」「発疹」などです。発熱や下痢などは食中毒の症状でもあるので、普通の食中毒と間違われることもあります。

もしも子供に症状が出た場合には「1~11日前(潜伏期間)」に何があったか?を思い出すようにしましょう。

外出先で井戸水や湧き水で遊んだり、飲んだりしたという子供が泉熱に感染してしまうケースが多いです。

井戸

また、子供によっては重篤化してしまうケースもあります。その場合には「冠動脈瘤」(かんどうみゃくりゅう)や「急性腎不全」(きゅうせいじんふぜん)の合併症を発症することもあります。

他にも症状が酷似している「川崎病」と診断される場合もあります。しかし、泉熱と正確に診断されても、川崎病の基準で投薬治療する場合もあります。

そのため、川崎病と診断された場合でも慌てずに、医師に井戸水や湧き水に触れたなど、心当たりのある事を伝えると良いでしょう。

過去の症例

泉熱については、1959年に横浜市で小学生120人が泉熱に感染した記録があります。また、泉熱と同様の原因菌による「エルシニア食中毒」の例は世界中にあります。

例えば、1991年には青森で「推定732人」の食中毒がありました。こちらも泉熱と同じ「Yersinia pseudotuberculosis」」(エルシニア・シュードツベルクローシス)による食中毒でした。

ほとんどの患者が小中学生で、原因は「豚肉」と推定されています。亡くなった方はいませんでしたが、多くの患者が「発熱(約86%)」「発疹(約74%)」「腹痛(約67%)」などを訴えていました。

他にも「イチゴ舌」「咽頭発赤」などもあったため、このような症状も視野に入れておくのが良いでしょう。

泉熱・エルシニア食中毒に注意!

上記のように紹介すると、泉熱と同様のエルシニア食中毒は怖いと思われてしまいます。

しかし、実際には「黄色ブドウ球菌」などによる食中毒と比べると、発生率は非常に低いです。ただし、集団食中毒になるおそれもあり、警戒しなくて良い訳ではありません。

泉熱・エルシニア食中毒の原因となる「エルシニア」は、低温下でも増殖できます。つまり、冷蔵庫内に保存していた「湧き水」が原因となるおそれもあります。

また、肉類などに原因菌が付着していれば、冷蔵庫内で増殖して食中毒を引き起こすこともあります。さらに原因が特定できていないケースも多いので、十分に注意が必要です。

泉熱の治療法

主な治療法は抗菌薬の投与です。しかし、状況によっては十分な効き目がないこともあり、整腸薬や抗生物質などで対処することもあります。

そのため、対処療法と言えるかも知れません。また、十分な治療法が確立していないため、安静にしておくしかない場合もあります。

ただし、自然治癒することが多く、予後も回復しやすいと言われています。発熱は2回あり、38℃前後の発熱となるため、一度熱が下がっても安静にしておくようにします。

 

症状としては3日から28日程度とされており、長引いた症例も残っています。その点も念頭に置いて、子供の症状に対処しましょう。

家庭では胃腸に優しい食事を食べるようにして、体力の回復に重点を置きましょう。また、栄養バランスにも配慮したメニューが良いです。

泉熱の予防法

エルシニアに感染する経路は色々と考えられますが、外出先では「湧き水」や「井戸水」があります。

こちらはネズミなどが保菌者であるため、その糞で水を汚染していると考えられます。この場合、井戸水や湧き水に触れないことで予防できます。

また、保菌者は「犬」「猫」も考えられるので、室内でも注意が必要です。こちらは、動物の糞の処理に注意すれば良いでしょう。

家畜が保菌している場合には、食肉や牛乳が汚染されているケースも考えられます。ただし、牛乳については殺菌が十分であると考えられるため、市販の牛乳が感染経路になる事はまず無いと思われます。

牛

また、食肉については「60℃以上の温度で3分以上加熱」すれば、問題ないでしょう。

未殺菌のミルクから作られたチーズが感染源になったという話があります。日本ではほとんどないと思われますが、個人経営の牧場などで作られたチーズなどには注意する必要があるかも知れません。

調理をする場合には、調理器具の殺菌も十分にしておきましょう。菌が残っていれば、菌が増殖して感染することもあります。

まとめ

食品からの感染経路は「豚肉」などがありますが、加熱調理によってほとんどは殺菌することが出来ます。そのため、子供が泉熱になるケースは、多くが「井戸水」や「湧き水」からの感染と考えて良いでしょう。

夏場を中心に泉熱は多くなるので、キャンプや田舎に出かけた時には、子供の行動によく注意して下さいね。

また、子供に症状が出てもほとんどが治り、予後も問題ないので、慌てずに病院へ連れて行きましょう。

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