つくづく親不孝だと思った出来事

桶と柄杓

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会社員を辞めてしばらく経ってから、父の墓参りをする為に実家近くの霊園に行った。働いている時は距離が遠いのを言い訳にして、ほとんど行く事はなかった。

前に行ったのはいつだったか?思い出せない位だ。霊園は電車を3~4回乗り継いだ後、最寄りの駅からタクシーで20分位走った所にある。

時間にすると片道で3時間位かかる。バスも出ているが、1時間に1本と数が少ない。車で行こうとも考えたが、道がよく分からない上に時間も読めない。何より渋滞に巻き込まれる危険がある。

 

その日に行こうと思い立ったのは、朝起きたらとても良い天気だったからだ、事前に計画を立てていた訳ではない。

こういう事が出来るのも、会社員を辞めたからだとしみじみ思った。電車で向かう途中、外の景色を見ながら色々と考える。思い返せば、会社員時代はいつも時間に追われていた。

今日の墓参りもあのまま働き続けていたら、行くことは無かっただろう。本当に今日は良い天気だ、何かそれだけでも幸せを感じる。

 

この感覚は最近、取り戻したものだ。社宅に住んでいた頃は、昼間でもカーテンを開けず蛍光灯で生活していた。部屋の空気を入れ替えなかったし、洗濯物も室内で干していた。

しかし、今は朝起きたらカーテンを開け日光を浴びるし家中の窓を開け、空気を入れ替える。洗濯物も外で干すようになった。最寄りの駅に着いた。近くの花屋でお供え用の花と線香を買う。タクシーはすぐにつかまった。

20分くらいで霊園に到着する。帰りもタクシーで帰るので、運転手の方に伝え、そのまま待っていてもらう。前に来た時は霊園ができたばかりで、周りに墓が少なかったが、今回は少し風景が変わっていてすぐに父の墓が見つからなかった。

 

探している途中、つくづく親不孝だと思ったら悲しくなった。ようやく見つかったので墓参りを済ます。帰りの車内で運転手の方と話をした。その方の年齢は50歳代で、1年前に長年勤めた会社を辞め、最近、タクシー会社に就職したようだった。

そのタクシー会社の平均年齢は、60歳くらいで中でもその方は一番若いらしい。常に人手が不足していてドライバーを随時募集しているそうだ。私が昨年、会社を辞めた話をしたから、親切に教えてくれたのかも知れない。

車の運転は好きだが、渋滞が嫌いだ。おそらく、タクシーの運転手にはならないだろう。

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