目次
はじめに
梅雨の時期になると、湿気や暑さで気分が滅入りますよね。さらに、頭痛やめまい、だるさが続き「なぜかいつも体の調子が悪い」なんてことはありませんか?
そんなあなたは、もしかしたら「気象病」 や「季節病」かも知れません。気象病とは、雨や曇りの日、天候の変わり目にみられる「頭痛」や「だるさ」などの症状を指して言います。
その不調が、特定の季節にあらわれる場合は「季節病」です。原因や治療法がハッキリしていない「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と言われる症状についても、近年「天気と体の関係」が注目されています。
気象病や季節病は、医学的に定義された病気ではありませんが、気象や季節との関連に着目することで、原因と対処法が徐々に明らかになってきました。
梅雨時期の不調、主な原因
実際に昔から「台風が近づくと古傷が痛む」、「頭痛がひどくなってきたから、もうじき雨が降るよ」など、体の不調と天気の結びつきについて語られていました。
医学的にも「低気圧」が近づくことで、体に大きな影響を与える事が分かっています。
特に梅雨の時期は、気圧や天候の変化が激しいことに加え、湿気や暑さが体力を奪うため、知らず知らずのうちに体調を崩すことが多いのです。
なぜ不調になるの?
1. ヒスタミンが体内に増えるため
低気圧になると体調を崩してしまう大きな理由は、体内の「ヒスタミン」が増えるためです。
ヒスタミンは、外傷や毒素などを引き金に活性化し「痛み」や「かゆみ」「浮腫」など、様々な反応を引き起こします。
2. 低気圧の物理的作用
気圧が下がることで、血管が拡張します。この拡張により「ヒスタミン」が増えてしまうのです。
拡張した血管は、リンパを圧迫することもあり、血圧低下だけでなく、リンパの循環不良にも繋がります。その結果、代謝が悪化し「ダルい」「疲れやすい」といった症状が出てきます。
3. 自律神経が乱れるため
梅雨の時期は、蒸し暑さで体温調整が追いつかず、自律神経が乱れてしまいがちです。そうなると脳が混乱し、体への指令がうまくできなくなり、血流や内臓活動に悪影響が出て体に不調をきたします。
このように、様々な要因が複雑に絡み合った結果、「梅雨の時期」に不調が続いてしまうことが多いのです。
体のストレスが大きすぎて、精神的な負担になり、うつを引き起こすこともありますので、不調が続く場合は注意が必要です。
即効性のある対処法
気象病、季節病に特効薬はありません。しかし、効果が出やすく実践しやすい対処法があるので、症状に応じて対処していきましょう。
1. めまいには酔い止めの薬
梅雨の時期は、気圧の低下と自律神経の乱れから内耳に影響し、めまいが生じることも。こういった気圧低下が原因のめまいには「酔い止めの薬」で一時的に対処することができます。
2. 自律神経の乱れには梅湯
梅雨の時期は低気圧により「自律神経」が乱れ、「ダルい」「頭が痛い」といった様々な症状を引き起こします。
梅湯の作り方は簡単。市販のハチミツ梅干しをお湯に溶かすだけです。
ハチミツに含まれるビタミンと、梅干しに含まれるクエン酸には「疲労回復」や「自律神経を整える」という作用があります。
3. 関節の痛みやコリには入浴
関節の痛みや、血行不良によるコリにはぬるめ(40度以下)のお湯で、20分程度の全身浴が最適です。温熱効果で痛みを和らげます。
体調不良を予防!体質改善するには
1. 水分、塩分の摂りすぎに注意する
水分と塩分の摂りすぎは、むくみの原因になり、結果的に血流が悪くなります。摂らなすぎても脱水症状になる危険があるので、いつも以上に食事管理をしっかりとしましょう。
2. 酵素を摂取する
酵素は、発酵食品に多く含まれています。代謝や免疫力をあげるために、食事やサプリメントで酵素を摂取しましょう。
3. 適度な運動をする
適度な有酸素運動(ウォーキングやジョギング、ストレッチ)を行うと、血行と代謝の促進に繋がります。
まとめ
ここまで、梅雨時期の不調を撃退する健康法を紹介して参りましたが、いかがでしたか?梅雨の時期に起こりやすい症状が、天候に由来するものであれば良いのですが、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。
また、不調が続く場合は「うつ」などの気分障害を引き起こす可能性もあるため、放っておくのは大変危険です。一時的なものだから…と安易に考えず、かかりつけの医師に相談して、原因をハッキリさせることが最適な対処法です。
不調は、カラダからのサインです。そのサインを見逃さずに、自分の体と向き合う機会と捉え、体のメンテナンス、体質改善を積極的に行ってみてはいかがでしょうか?
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