まぶたが腫れて痛い!ものもらいの種類と治療法について

目を覆う女性

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はじめに

皆さんはものもらいになったことはありますか?私はあります、それも突然でした。夜、洗顔している時になんとなく目の中がごろごろしていると感じて、ゴミが入っただけだと思い、よく洗って寝たのですが…

翌朝になってびっくりです、まぶたは重くて痛いし、なんとなく腫れているのです。直ぐに病院に行きました。「ものもらいです」と言われ薬を貰いました。病院で眼帯はしない方がいいですよと言われましたが、恥ずかしいので治るまではサングラスをかけて過ごしました。

 

こんな経験は誰でもしたくないですよね。どうして「ものもらい」になったのかを知りたくて色々と調べてみました。今回は「ものもらい」についてご紹介いたします。

ものもらいとは何なのか?

家にある「南山堂 医学大辞典」を確認したところ、下記の記載がありました。

睫毛嚢の皮脂腺または、瞼板腺(Meibom 腺)の限局性急性化膿性炎症である。前者を外麦粒腫 external hordeolum といい後者を内麦粒腫 internal hordeolum という。
黄色ブドウ菌、ときにレンサ球菌、肺炎球菌の感染による、眼瞼の一部が発赤、腫脹して自発痛、圧痛がある。数日中に膿点をつくり自然排嚢して治癒する。
外眼角付近に生じた麦粒腫は一般に腫脹が強い、乳幼児の場合、まれに眼窩蜂巣炎、敗血症を起こすことがある。治療は抗生物質の点眼、内服、膿点切開を行う。

引用元:「南山堂 医学大辞典 第18版」 P .1664

これでは、あまり良く分かりませんよね。そこで、内容についてもう少し分かりやすくご案内させて頂きます。

 

ものもらいというと、すぐ想像されるのはまぶたが赤く脹れ物が出来て、凄い顔になっている状態を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?これは、まつげの生えているところにある、汗や皮脂を外に出す腺があるのですが、そこの部分が何らかの理由で、細菌に感染し炎症を起こしている状態です。

まつげの生えているところから、汗を出すところがあるなんてと信じられない方もいますよね。でもこの汗や皮脂が出る事で眼の乾燥を防ぐ事が出来ているのです。

ものもらいは乳幼児や幼児がかかると大人よりも処置に時間がかかります。その様子を見ている親御様もつらい思いをする事があるので、小さいお子様がいらっしゃる方は注意して見てあげてください。

ものもらいの種類

ものもらいの種類は2種類あります。

  • 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
  • 霰粒種(さんりゅうしゅ)

 

まずは良く知られている症状の麦粒腫からご案内させて頂きます。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)について

まぶたにある皮膚に皮脂を排出する腺(ツァイス腺)と汗を出す腺(モル腺)それと角膜に脂肪を出す腺(マイボーム腺)がありまして、この腺が細菌に感染して炎症が起きる病気です。この炎症が起きている箇所でさらに2種類に分類されます。

外麦粒腫(がいばくりゅうしゅ)

まぶたの外の腺(ツァイス腺)や(モル腺)で細菌感染を起こして化膿したものになります。初めは瞬きをした時などに違和感を覚える程度です。炎症箇所が、まぶた表面に近いため赤くなりますが、1週間くらいで膿が出て自然に治ることが多いです。

内麦粒腫(ないばくりゅうしゅ)

まぶたの内側にある(マイボーム腺)で細菌感染を起こして化膿したものになります。炎症箇所がまぶたの裏になるので、赤くなっていたり腫れたりしているのに気付かず、発見した時には症状が進んで悪くなっている事が多いのです。

特徴としては、腫れや痛みがとても強いです。内麦粒腫は自然に膿が外に出る事が少ないので、症状に気がついたら早めに眼科に行かれたほうが良いでしょう。

麦粒腫の原因

炎症の原因トップは「ブドウ球菌(黄色ブドウ球菌)」となっています。これは良く知られている菌の名前になりますよね。「ブドウ球菌(黄色ブドウ球菌)」自体はそんなに強い菌ではないので、健康な状態の時にはなんの害もないのです、健康な人でも鼻腔や手指などに持っています。

そんな弱い菌でも、人の体が弱っていたり皮膚など怪我をしていると、そこから体内に入り感染を起こしてしまうのです。

麦粒腫の症状

  • まぶたの一部もしくは、全体が赤くなったり腫れたりする。
  • 瞬きをしたり、まぶたを触ったり押したりすると痛む。
  • 目が充血して、ゴロゴロする。
  • 膿の白い部分が腫れている箇所の中心に確認できる。
  • 痛くなったり、かゆくなったりする。
  • 目ヤニが良く出る。

 

上記のような症状が出たら、なるべく早く病院へ行かれた方が良いでしょう。

 

それでは、「ものもらい」のもうひとつの霰粒種についてご案内させて頂きます。

霰粒種(さんりゅうしゅ)について

霰粒種はまぶたの内側にある角膜に、脂肪を出す腺(マイボーム腺)の出口が詰まって、そこに脂肪がたまり、炎症が起こってまぶたが腫れてしまいます。これが霰粒種です。

霰粒種の原因

麦粒腫のように細菌感染で発症するのではなく、角膜に脂肪を出す腺(マイボーム腺)の出口が詰まる事で発症します。これは、栄養状態はもちろん、ホルモンのバランスが乱れることで、脂成分の性状が変化する事によって起こると言われています。

もちろん何の病気でも疲れが原因になるのと同じように、身体が疲れている時に発症しやすいです。原因がはっきりしないところがあるのですが、女性の場合、メイク特にアイメイクに力を入れ過ぎている時なども考えられています。

いずれにしろ、患部を清潔に保つ事と、栄養バランスの良い生活が必要ですね。

霰粒種の症状

  • まぶたの腫れがある、赤くはならない。
  • まぶたを触ると、しこりを確認する事が出来るが痛くない。

 

上記のように、痛みがなく赤くなることがないのが特徴になります。自然と治る事が多いです。

ごく稀に、細菌感染を一緒に発症して「急性化膿性霰粒種(きゅうせいかのうせいさんりゅうしゅ)」になる時があります。困った事に、「急性化膿性霰粒種」が重症になると手術をしないと治らない時もありますので気をつけて下さい。

次にこの「急性化膿性霰粒種」についてご案内させて頂きます。

急性化膿性霰粒種(きゅうせいかのうせいさんりゅうしゅ)について

まぶたの内側にある角膜に脂肪を出す腺(マイボーム腺)の出口が詰まって脂肪がたまり、炎症を起こしたところにブドウ球菌が入る事で「急性化膿性霰粒種」が発症します。

急性化膿性霰粒種の症状

  • まぶたを触るとごろごろとした塊がある。
  • まぶたが腫れる。
  • 目ヤニが良く出る。
  • まぶたの痛みが強い。

 

どれも、麦粒腫など他の症状と似ているので十分に注意が必要です。

 

細菌感染による炎症も引き起こすので自然治癒が困難になり、重症になると手術でまぶたを切開して、しこりを取り除くことが必要になりますので早めに眼科に行きましょう。

ものもらいの治療について

これまで、「ものもらい」の種類や症状を説明させて頂きました。ここからは症状にあった治療をご紹介させて頂きます。

「ものもらい」かもしれないと思った時にはなるべく早く眼科に行きましょう。治療の基本は眼科での治療になります。

病院では、細菌感染が確認できた時には、細菌が増えないようにする為、抗菌剤を使って対応します。膿の状況や、しこりの状況で外科的手術での対応が必要な時もあります。

この他にも麦粒腫と霰粒種に対応した治療も行われるのでご案内させて頂きます。

麦粒腫の治療法

まぶたにある皮脂を排出させる腺が、細菌に感染して起こる炎症なので、ここでは「抗菌薬」が使用されます。抗菌薬は細菌が増えるのを防ぎ、殺菌の作用があり外用薬の目薬や塗り薬、内服の飲み薬などの種類もあります。

麦粒腫は症状が悪化すると膿が多く溜まるので痛みも増してきます。こんな時にはドクターが針のようなもので患部を刺して膿を出します。それでも対応しきれない時は切開手術をして膿を取り除きます。

霰粒種の治療法

マイボーム腺が塞がる症状だけで細菌感染がありませんので、特別に痛みを感じることは少ないです。痛みの感じ方は人それぞれですので、少しの間状況観察をしても良いでしょう。その間にしこりが小さくなる時もあります。

様子を見ている間に自分で出来る事として、ホットタオルなどでまぶたを暖める方法もあります。マイボーム腺に詰まった脂を温めて外に出しましょう。これは、あくまでも経過観察中の処置と考えて下さい。

すぐに治す事が出来るものでも、対応の遅れで重症化させてしまう事もけっして少なくありません。少しでもしこりが大きくなったり、まぶたの腫れで見えづらい事がありましたら、早めに眼科を受診して下さい。

すぐに眼科にいけない時は?

すぐに眼科にいけない場合は、病院へ行くまでの間

  • 眼を清潔に保つ(症状の進行を防ぐ)
  • 体調を整えて、免疫力を高める・維持する(免疫力の低下を防ぐ)
  • 市販のものもらいの目薬を使う(薬剤師の方に相談)

の3つを実行して下さい。

まとめ

いかがでしたか?ここまで「ものもらい」の種類と、それぞれの原因、症状、治療法についてご紹介させて頂きました。

気になった症状が出たらすぐに眼科を受診する。早めの対応がいかに大切か?お分かり頂けたのではないでしょうか。

体調管理は考えているよりも大変なことですが、ものもらいには十分に注意しましょう。

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